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2011年11月28日月曜日

石巻から諏訪にやってきてくれました!

11/11-13まで東日本大震災最大の被災地の一つ、宮城県石巻市から住民の方がきてくださいました!

諏訪中央病院はJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)の方々の協力の元、
震災後8カ月を迎えた平成23年11月11日現在石巻での活動を継続しています。

この8カ月、被災地の方々には常に激動の時間が流れています。
家族や友人を失い、家を失い、仕事を失い、その中で懸命に生き続けている。
テレビや新聞では扱われる事は少なくなってきていても、今なお復興には程遠い状況です。

そんな状況の中、石巻市の入釜谷地区の住人の方2名をご招待することになりました。
発災からずっと支援を続けるJIM-NETスタッフ2名と合わせて4名が茅野に来てくれました。
毎週末にあるお葬式の合間をぬって遠路遥々電車での来訪です。

入釜谷のえみこさんとかずえさんは本当に心温かい人たちです。
7割の児童が犠牲となった大川小学校のある釜谷地区。
その釜谷地区の津波の端でかろうじて難を逃れた地区が入釜谷集落。たった20軒の集落です。

この集落に発災直後からたくさんの人がやってきました。
壊滅した雄勝の町から山を越えて逃げてきた人々、津波で流されたものの命をとりとめた人々。
雪降る暗闇の被災地で、家の毛布や衣類や食材を全て提供して多くの人を支えました。

それから8カ月の月日が流れました。今も被災者の仲間と皆で瓦礫拾いを続けています。
「こうやって皆で笑いあいながら作業をする事が救いになる人もいる」そんなことを教えてくれました。

この度、そんな入釜谷集落のアイドル、えみこさんとかずえさんが茅野まで来てくださいました。

○原小学校3年2組
まず訪問した原小学校。感動に溢れた会になりました。
これまでも作文や自作のジャガイモや野菜を入釜谷集落に送っていた3年2組の子供達。
2人の登場に大興奮。まるでテレビのアイドルにでも出会ったかのような反応。



石巻から持参された被災地の写真を一緒に眺め、質問タイムで色々と現状を聞きました。
自作のポップコーンの作り方を実演した後、ポップコーンと募金を直接渡しました。
「見上げてごらん夜の星を」の演奏には感動で皆涙が溢れました。

「震災8カ月の11日のこの日にここにこれたのは運命だと思う。」そうかずえさんは話してくれました。



○かんてん蔵 座談会
夕方には宮川地区のかんてん蔵で座談会を行いました。
アナウンサーの小林節子さんを代表に「震災を忘れない」と
毎月11日に集まって会を開いてらっしゃるようです。

地元の方お手製のおやきや豚汁を食べながら被災の体験談に皆一生懸命耳を傾けておられるようでした。
何もかもが無茶苦茶になって何をしていいかわからないとき、
「誰かのためにおにぎりを握らなきゃ」というのが実は支えになっていたという話は印象的でした。

「そんなの話せないっちゃ~」といってたえみこさんとかずえさんは、始まってしまえばマイクにぎりっぱなしでした。



〇その後
二日目は朝から駅前の新そば祭りに参加。
柳平市長と面会をして色々とお話してくださったようです。
ちょうど見ごろだった長円寺に紅葉を見に行き、隣の萬年屋さんで大福を皆で食べたとのこと。
夕方は原村にある小林節子さんの家にお茶しにいったりとなかなかハードスケジュールだったようです。



毎週のように未だにお葬式が続く石巻からこうして長野まで来てくださった事。
原小学校の子供達と本当にすばらしい心の交流ができた事。
長野の人たちにお話を聞かせてくださったこと。
お二人が来て下さりお会いできたことを本当に幸せだと思いました。

またその裏には陰ながらこのお二人や被災地の多くの方々を支え続けているJIM-NETスタッフの姿があります。
彼女たちのような寄り添う支援者がいて初めて色んな事が可能になる。
いつもいつもありがとうございます。

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