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2011年7月26日火曜日

奥の細道。みちのく医師の巻

(※写真は旧北上川にかかる虹)

奥です!!

石巻にやってきて早10日近く経ちました。

とにかく今
「諏訪中央病院の人はほんまにエエ人たちやな~」
これを強く強く感じています。

たしかに今思えば最初1週間ちょっと焦ってた。
「医者としての仕事とってこなきゃ」
「自分がいる間にやらなきゃ」
っていう感情が強かった。


でもね、それは支援する側の傲慢です。エゴです。
僕らはあくまで被災者の復興に寄り添ってつきあいながら
その過程で出てきたニーズを拾って応えていくことが必要なんです。

震災後4カ月を経過し、壊滅し絶望的だった被災地の人たちはゆっくりと歩み始めている。
そんな中では急性期支援医療のニーズは減っていきます。
見方を変えれば仕事が減っていきます。

でももちろん現地の人は困っているんです。明らかに必要としているニーズはあるんです。
でもそれに応えるかどうかは細心の注意を払わないといけない。
「ここで我々の力で復興のモデルを!!」なんて言うのはマズいです。

力あればある程、知識あればある程 何かやりたくなる。何かしないではいられなくなる。
いつしか「必要とされることをする」のではなくて「したいことをする」ようになる。
こういう人たちは必ず調和を乱します。
それをやるなら仕事をやめてその地域に住民票を移し、永住するつもりでやれ。そうなります。

なんでこんなことを書いているかというと自分への戒めです。
最初に書いたように「何かしないといけない」と思っていた。
そうじゃないと活動を継続できないと思っていた。

ところが仲間と話をして、幹部の先生達と話していたら、自分の考えが浅はかだったと知りました。
みんなホント理解してくれてる。感動しました。肩の力が抜けました。
こっちで色んな医者に会うけど、ウチの病院ほど心ある人たちが揃っているところ絶対ないと思う。

石巻の復興はまだまだ助走段階です。スタートラインすらきれていない感があります。
しかし確実にその萌芽がある。それが育っていくまで一緒に寄り添う。
尊敬すべき仲間たちと一緒にそれができるかもしれない。なんかうれしくなります。

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