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2011年7月27日水曜日

第1週目のふりかえり

<<今週の客観的データ>>
◎北上
3500人中, 300人死亡, 100人未だ行方不明
※北上支所佐藤主任保健師さんより

◎北上中学校(H23.6.21)
吉浜、相川地区が壊滅的被害
生徒数97名, 行方不明1名, 全壊30名, 半壊17名
片親死亡4名(3家庭), 学区外から通学19名
避難所在住4名, 仮設在住12名
教職員 全壊4名 家族死亡1名
※北上中学校平成23年度学校要覧」

◎石巻赤十字病院 ※以下石巻圏合同救護チームからの提言(H23.6.27より)
石巻日赤急患患者2倍。原因は石巻市立病院、夜間急患センターの機能停止と考えられている。

◎避難所(H23.6.27)
避難所46か所, 避難者3399名, 旧石巻市通水率94.5%, 下水道の対応は不十分

◎定点救護所の患者数は5月→6月で1/3程度

◎北上地区 橋浦診療所 7月より医師診療再開(脳卒中後)

◎仮設住宅 8000戸必要見込み 4000戸完成

<<今週の具体的活動>>
【訪問・情報収集】
◎行政支所の保健師さん訪問(河北・北上・雄勝)
◎医師・医師会訪問(石巻医師会長、桃生郡医師会長・事務局長、河北:成田医院・木村医院、北上:橋浦診療所)
◎学校訪問(北上中学、飯野川中学)
◎避難所住民、在宅住民ヒアリング(石巻北高校避難所、入釜谷住人、石巻市街住人)
◎その他訪問(門脇地区 西光寺, 涌谷町 光明院)
【在宅支援】
◎訪問診察 1件(大腸Ca 骨meta 脊椎圧迫Fx後 ADL低下+便秘)
【診療】
◎入釜谷診療(医師3.看護師3.住職1)
【各種ミーティング】
◎日赤 合同救護班ミーティング
◎河北支所 保健師との合同ミーティング
◎石巻専修大 復興支援協議会ミーティング
◎Skype "Suwa家"ミーティング

<<印象に残ったこと>>
①石巻北高校避難所の元門脇地区住民が「自分達はいじめられている」と話していた。
②入釜谷の住人達がとにかく明るい
③河北地区の曹洞宗光巌寺の地蔵祭
④本人の仲間や上級医の先生とのミーティング

<<その時に感じたこと>>
①石巻は市町村合併を最近まで繰り返して大きくなった街。行政単位では石巻市という単位になっているが今回の災害においては元々のつながりの深い旧行政区単位で物事が扱われていることが多い。
また、同じ石巻市でも住民の性質はしばしば全く異なる(特に海側と山側など)。それにより通り一辺倒の対応ではうまくいかない場面や住民同士のトラブルや距離感にもつながっていそうだ。
②震災4カ月を経て「前向いていくしかないっちゃ」という機運があちらこちらで見られる。その気持ちが行動につながる場面ではなんらかの小さなきっかけ(友達からこんなこと頼まれてやったとか、この歌を聞いたとか、○○さんと会ったとか)が重要であるように思う。
③河北地区の中ではそんなに被害の大きくはない地域。寺の境内に焼鳥屋やかき氷屋が出て老若男女の集まれる時間。この小さなお祭は、住民にとって毎年行われる大切な行事。これを通して地元住民との距離が縮まり、つながりを深める結果になったような気がする。
④1か月という限られた時間の中で焦り、はやりのあった自分の話を聞いてくれ腰を落ち着けて活動することの大切さを気づかせてくれた。ほんといい仲間、いい先輩。

<<次のステップ>>
地域住民の復興につきあっていく。「継続の為に○○しなきゃ」とか「医者として○○したい」などというのは横においてとにかく少しでも地元目線。そのための"医者らしくない活動"は喜んでやる。感じたこと思ったことを随時記録していく。

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